本気で完済目指すのなら任意整理で計画的に

関連する法の改正で、キャッシングなど消費者金融で借りられるお金は年収の3分の1までとされました。つまりそれ以上の借金は普通の人には返すことに無理があると判断されたわけです。

しかし、すでに何社からも借りていて、それ以上の借金を背負っている人は全国に何万人もいるでしょうし、その人たちはどうすれば良いのでしょう。
ドラマやテレビのニュースなどですぐに思いつくのは「自己破産」という言葉。

自己破産では、裁判所の認可が必要だったりデメリットはありますが、借金はなくなります。あらゆる手を使っても返せないのなら、これしか方法はないかも知れません。

ただ、多くのケースでは自己破産の前に債務を整理する方法が別に存在します。「任意整理」はその中でもまず最初に検討されることが多い方法の一つです。

任意整理では、借金がなかったことになるわけではありません。各債権者(キャッシングやローン会社など)と交渉して、利息などの見直しにより返済額を無理のないものに変更してもらい、完済を目指すやり方です。

金利には「利息制限法」と「出資法」という二つの法律に基づいたものが存在し、以前のほとんどの業者の金利は後者が設定されていました。後者の利率は前者よりかなり高いことが多く、つまりその差額は本来払う必要のない利息とも言えるのです。

この払いすぎた利息を、最近法律事務所のCMでよく耳にする「過払い」と呼び、これらを基準に再計算し、それを今後の借金返済の計画の軸にするのが、任意整理で多く見られるパターンです。

長く返済している例では過払いの法が多くなる例が多いですが、そうでなくても毎月の返済額は劇的に減ります。交渉は自分でもできますが、弁護士事務所など専門家に依頼するとスムーズに解決することが多いようです。

任意整理では、多くの場合、ほぼ借金の問題が解決しますし、新たな借金やクレカの作成がしばらくできなかったりするデメリットはあるものの、これも借金体質からの脱却ととらえればメリットともとれるでしょう。

なんだかあまりにも簡単に解決しすぎて、逆に大きな罠が潜んでいるのでは?と深読みしそうなぐらいですが、もちろんそんなことはありません。
まじめな人ほど「借りたのは自分の意志だし今さら利息云々は卑怯」とためらうこともあるそうですが、ここは思い切って相談だけでもしてみてください。おそらく人生が違ったものになりますよ。

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